ギャンブル依存症リカバリーセンター(GRAPE)でおこなわれるカウンセリングは、当センターの方針である「認知行動療法」にもとづくものです。GRAPEでのカウンセリングは、臨床心理士の資格を有したカウンセラーによって行われます。「認知行動療法」は、ギャンブル依存症の方のギャンブル行動を減少させたり、その方々の生活を改善することができます。
1.認知行動療法では、どんなことをおこなうのか?
(1)ギャンブルをはじめとする、さまざまな問題の理解
自分の生活のなかで、ギャンブルのやりすぎがどのように生活の悪循環を引き起こしているかを整理します。
(2)負けが続いてもなお、ギャンブルが続いてしまうことの理解
ギャンブルが生活の悪循環を引き起こしていることが明らかになり始めたところで、次に、自分のギャンブルが、なぜ負けていても、借金を抱えていても、継続しておこわなれているかについて、これまでのギャンブル経験をもとに整理します。
(3)ギャンブルをコントロールする方法の提示と実践
ギャンブルに関する問題を整理し、その枠組みが見え始めたところで、ギャンブルをコントロールしていくやり方を一緒に考え、その方法を実践していきます。実践する場所は、自宅であったりカウンセリングルームであったりします。
2.守秘義務
カウンセリングでは、個人的な情報を取り扱うことになります。当センターにおける守秘義務や個人情報の取り扱いは以下のとおりです。
(1)カウンセラーの守秘義務
当センターでのカウンセリングで知りえた情報について、カウンセラーは本人の同意なくして第三者にその内容を伝えることはありません。また、カウンセリングの記録や心理検査の結果、その他個人情報にあたるものは、厳重に管理し、第三者の目に触れることは一切ありません。ここでの第三者とは、ご家族を含め、カウンセリングの場にいない者すべてを指します。
(2)守秘義務・個人情報の例外
本人または知人の生命に危険が及んでおり、かつ本人の同意の得られた場合、関連する機関へ情報提供をおこないます。
3.医療機関に通院されている方へ
当センターは医療機関ではないため、医学的な診断や投薬などをおこなうことはできませんので、ご了承ください。また、上記の理由から健康保険は適用されません。